受験生の旅行

中学受験を考えておられる方にとって、旅行をどうするか迷われることがあります。

毎年夏休みに、家族旅行をしたり田舎に帰省されている場合、5年生までは従来どおり旅行を計画してください。
ただし、旅行を前後に引き摺ることはやめてください。分かりにくいですか。

たとえば３日間旅行に行くとします。その準備を１週間前から始めて、帰ってきてから
本来の生活に戻るのに２日かかったとします。
この場合、１２日間ペースが崩れてしまったことになるのです。
４２日間ある夏休みの１２日間、28.6％が旅行に費やされてしまったと考えてください。
せいぜい前後１日ずつの５日に収めてください。
そして、その５日間に学校の宿題をすべて済ませてください。

では、６年生の場合はどうなのでしょうか。
毎年続けられている方には申し訳ないのですが、今年は諦めてください。
もしくは、子どもとお母さんの二人だけ中止してください。

何らかの競技で出場するオリンピックの前年でも旅行に行きますか。
中学受験とオリンピックは違うと言われるかもしれません。
そうです。確かに中学受験とオリンピックは違います。
オリンピックは４年に一度行われますが、中学受験は一生に一度しかないのです。

あれもしたい、これもしたい、と何も我慢することなく結果だけを欲しても、意味のないことです。

ひとつのことを頑張り抜くために、我慢を体験させることはとても大切なことだと私は考えます。

それでも旅行に行くといわれるのであれば、今すぐ中学受験を再検討してください。子どもが苦しむだけですから。

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